探偵調査依頼の手引き【マニュアル】

「探偵に調査を依頼したいが、何から始めればいいのだろう」 「どのような流れで進むのか不安」 「高額な費用を請求されないだろうか」 「あとから後悔したくない」
探偵に調査を依頼することは、人生においてそう何度もあるわけではありません。
初めて調査依頼をされる方がほとんどであり、相談の段階から不安や心配、緊張でいっぱいになってしまうことだと思います。
そんな気持ちを緩和できるよう、LCM総合探偵社では探偵調査依頼のマニュアルを作成いたしました。
一連の流れや費用、また依頼時に必要な準備品や注意点をまとめましたので、探偵に調査依頼を考えたときに是非お役立てください。
【調査依頼のマニュアル】事前準備
1. 依頼の目的・収集したい情報・予算を明確にする
調査依頼をする前に、まずは調査の目的・問題解決に向けて必要な証拠や情報・予算を明確にしておきましょう。
ここの基盤ができていないと、ご依頼者様の意向と探偵社側の調査プランのあいだに食い違いが生じてしまう恐れがあります。
何を目的として調査を依頼するのか、どのような情報・証拠を求めたいのか、調査費用の予算はいくらぐらいなのか、事前に整理しておきましょう。
2. 気になる探偵社・興信所をリストアップ
事前準備が整ったら、どこの探偵社に相談するかリサーチしましょう。できれば相談先は1つではなく、3〜4社に相談するのがおすすめです。
多くの方がインターネットで検索されると思いますが、その際は次のような項目をチェックしてみてください。
- 希望する調査を実施しているか(浮気調査・身元調査・人探し・結婚前調査など)
- 料金プラン・料金体系・基本料金などが明確に記載されているか
- ホームページ内に探偵業届出証明番号が記載されているか
- 家から通いやすい場所にあるか
- 誇大な広告・キャッチコピーはないか(「必ず証拠を掴みます」「成功率100%」「業界最安値」など)
- 無料見積もり相談は実施されているか
- 裁判で有効となるような調査報告書を作成してくれるか
気になる探偵社・興信所をリストアップし、それぞれを比較したうえでどこに相談するか絞っていきましょう。
3. 無料相談・カウンセリング
相談・カウンセリングの際は、事前に準備した調査の目的・問題解決に向けて必要な証拠や情報・予算などをお伝えください。
例えば浮気調査の依頼を考えておられるときは、
- パートナーが浮気していると感じた時期
- 怪しいと思った言動
- 現在掴んでいる証拠
- 浮気相手に関する情報
- 結果が出たあとはどうしたいのか(離婚・再構築・未定など)
上記のような内容をお伝えいただけると、探偵社側も調査プランや見積額などを提示しやすくなります。
また、相談する際にはキャンセル手数料・解約手数料の確認もおこなっておきましょう。
「今すぐ契約を」など契約を急ぐような探偵社や、対応が冷たかったりいい加減な印象を受ける探偵社は選択肢から除外することをおすすめします。
なお、探偵社・興信所では犯罪行為・差別行為に繋がるような依頼は「探偵業法」に遵守してお受けすることができません。
ご依頼者様が反社会勢力に該当すると判断した場合も、ご相談時にお断りさせていただくことがあります。あらかじめご了承ください。
4. 明確な調査費用の総額、追加料金の確認
探偵に調査依頼をするにあたって、お金の面で不安を感じることは当然のことです。
調査料金は、調査の難易度・調査期間・調査員の人数などによって大きく変動します。
見積額を提示されたときは、
- 内訳が明確に記載されているか
- 着手金はいくらか
- どのようなときに追加費用が発生するのか
- 交通費などの実費経費等はどのくらいかかりそうか
- 契約後のキャンセル料(解約手数料・違約金)はいくらぐらいなのか
- 支払い方法について(振り込み・一括・分割・クレジットカード・電子マネーなど)
上記のような項目について、しっかりと説明を受けることが大切です。
5. 依頼先を決定
複数社に相談して見積もりをもらったら、各探偵社を比較検討しご自身に合う探偵社を選択しましょう。
- 調査の方法・内容・プラン
- 調査費用
- アフターサポートの内容
- スタッフの対応
- 説明は分かりやすかったか
調査費用の安さだけで選ぶと「思うような結果に至らなかった」「追加費用が発生して結局高くついた」などといったトラブルが発生する恐れがあります。
あとから後悔しないためにも、時間をかけて決断するようにしましょう。

【調査依頼のマニュアル】契約時・調査中のポイント
1. 調査委任契約
一般的に、探偵と契約を締結する際は次のような書類への署名・捺印、また着手金の支払いが必要になります。
- 調査委任契約書
- 重要事項説明書
- 誓約書 など
調査委任契約は、各探偵社が法令に沿って作成している専門の契約書となり、この契約書になんらかの不備がある場合、管轄の公安委員会による営業停止処分や罰金などの行政処分に科せられることがあります。
【探偵調査委任契約に関する各事項】
- 調査委任契約書(調査委任契約を行う際に契約事項を確認するための書面)
- 重要事項説明書(調査委任契約を行う際に必要な詳しい説明事項の書面)
- 誓約書(調査結果を犯罪行為・差別行為・その他違法行為に使用しないという約束の書面)
- 調査対象者(調査の対象となる人物)
- 探偵調査項目(調査の種類:浮気調査、行方調査、信用調査など)
- 探偵業務の委託(調査依頼の際、委任先とは別の機関へ依頼すること)
- 資料の処分(調査取得した情報類の処分の方法や期日等)
- 調査の解約(調査依頼後に契約を解除すること)
- 調査基本料金(調査依頼を行う際の基本料金)
- 予備調査料金(本調査を行う前の事前の準備や下見などの調査料金)
- 車両機材料金(調査に必要な車両や機材などの料金)
- 追加調査料金(調査中に更なる調査が必要な場合の追加料金)
- 着手金(契約時、または調査開始前に発生する料金)
- 成功報酬金(求める調査結果が判明した時に発生する料金)
- 調査経費(調査中にかかる交通費や燃料費などの経費)
【契約締結時の説明について】
探偵・興信所は、ご依頼人と探偵業務を締結しようとするときに、予め依頼人に対し、下記事項についての書面(契約前書面)を交付して説明しなければならないと規定されています。(法第8条第1項)
- 探偵業者の商号、名称、氏名、住所、代表者の氏名(法人の場合)
- 「探偵業届出証明書」に記載されている事項
- 個人情報の保護に関する法律、その他の法令を遵守するものであること
- 秘密の保持に関すること。探偵業務に関して作成した文書・写真等の不正利用の防止に必要措置に関する事項
- 提供することができる探偵業務の内容
- 探偵業務の委託に関する事項
- 探偵業務の対価その他の当該探偵業務の依頼者が支払わなければならない金額の概算額及び支払時期
- 契約の解除に関する事項
- 探偵業務に関して作成し、又は取得した資料の処分に関する事項
また、探偵・興信所は、依頼人と探偵業務を行う契約を締結したときは、遅滞なく、下記に掲げる事項について当該契約の内容を明らかにする書面(契約後書面)を当該依頼人に交付しなければならないと規定されています。(法第8条第2項)
- 探偵業者の商号、名称、氏名、住所、代表者の氏名(法人の場合)
- 探偵業務を行う契約の締結を担当した者の氏名及び契約年月日
- 探偵業務に係る調査の内容、期間及び方法
- 探偵業務に係る調査の結果の報告の方法及び期限
- 探偵業務の委託に関する定めがあるときは、その内容
- 探偵業務の対価その他の当該探偵業務の依頼者が支払わなければならない金銭の額並びにその支払の時期及び方法
- 契約の解除に関する定めがあるときは、その内容
- 探偵業務に関して作成し、又は取得した資料の処分に関する定めがあるときは、その内容
各探偵社・興信所は契約事項の説明をおこなう義務があり、また正確な書類を作成する義務も請け負っています。
十分に説明を受け、しっかり理解・納得したうえで各書面の署名・捺印をするようにしましょう。
専門用語が多くて説明が分かりづらかったり、内容が理解できなかったときは、遠慮せずにご質問ください。
重要事項を記した書面や契約を締結した書面は必ず受領し、大切に保管しておきましょう。
2. 調査開始
契約を締結したら、いよいよ調査の開始です。
探偵社側は、尾行・聞き込み・張り込み・潜入・データ調査・独自のネットワーク調査など、さまざまな調査方法を駆使して調査を進めていきます。
【調査依頼内容の変更について】
契約を交わしたあと、または調査中に、ご依頼者様の状況が変わったり、調査の必要がなくなったりなど、さまざまな理由で調査内容を変更せざるを得ないケースも存在します。 その場合は、調査の途中解約や契約内容の見直しなどができるかご相談ください。
【解約・キャンセルについて】
ご依頼者様の状況によっては、調査途中でキャンセルをご希望されることもあるかと思います。
そのようなときは、できるだけ早く探偵社・興信所側へキャンセルの意向をお伝えください。
契約書を受け取った日から原則8日以内であれば、クーリングオフで無条件解約をすることも可能です。
クーリングオフ対象外のケースにおいてはキャンセル料(解約手数料・違約金)が発生しますが、この金額は各社が独自に設定することができます。
トラブルが生じることもあるので、相談・カウンセリングの際にしっかり確認しておきましょう。
【調査依頼のマニュアル】調査終了後
1. 調査結果の報告
調査終了後、探偵社は写真や動画などを添付した調査報告書を作成し、ご依頼者様へお渡しいたします。
調査報告は対面でおこない、調査の内容や調査結果について口頭で説明するスタイルが基本です。
ご希望があればメールや郵送での報告を選ぶこともできますので、探偵社に相談してみましょう。
なかには「短時間の調査の時は調査報告書を作成しない」という探偵社・興信所もありますのでご注意ください。
2. アフターサポート・アフターフォロー
探偵社・興信所によっては、調査終了後もさまざまな面においてご依頼者様をケアするアフターサポート(アフターフォロー)体制を整えております。
- カウンセリング・メンタルケア
- 専門家(弁護士・行政書士など)の紹介
- 追加調査のご提案
- 慰謝料の請求や被害届の提出などについてのアドバイス など
調査終了後に「思うような調査結果と違って戸惑っている」「調査結果を見て、どうしたらいいのか分からなくなった」という方も多くいらっしゃいます。
そのようなときにご活用していただきたいのがアフターサポートです。
各探偵社・興信所でサポート内容が異なりますので、契約前に確認されておくことをおすすめします。

【業界トップクラスの調査力】LCM総合探偵社にお任せください
ここまで調査依頼の流れや注意ポイントを解説いたしましたが、「やっぱり探偵は怖い」「怪しい探偵社に引っかからないか不安」といった方もいらっしゃると思います。
そんなときは、LCM総合探偵社までご相談ください。
LCM総合探偵社は、業界トップクラスの調査力を誇る全国対応型の探偵事務所です。
ご相談者様の緊張をほぐしながら、初めて依頼する際に必要な知識や情報などを担当者が丁寧にお伝えしております。
現在お悩みを抱えている方、探偵社への依頼をご検討されている方は、お気軽にご相談ください。
お話を伺ったうえで調査内容や調査費用のご提案をさせていただきます。